前回のファーストヒットをバラしてから数日後。
僕はまた真っ暗な寒空の下、ロッドを持って立っていた。
厳寒期のシーバスは少しでも水温の高い場所を求めているという知識はあるのだが、それがどこなのかを掴めずにいた。
というのも、前回ヒットした場所はSNSにも釣果情報があがり大盛況となっていたので新たなポイントを探すことになったからだ。
初心者あるあるで自分が下手だから反応がないのか、魚がいないから反応がないのかがわからない。
だからそうそう移動もできず、そこに魚はいるはずという気持ちで繰り返しキャストし続ける。
それも今年で4回目の冬。
僕には師匠はおらず、すべてSNSや諸先輩方のブログにて知識を仕入れて実戦。
そのトライ&エラーを繰り返してる。
そこがまぁ大変なところでもあるし、楽しいところでもある。
そんな努力がこの日少し報われる。
ついにベイトが溜まっているポイントを見つけた!
しかもそこは浄水場の排水が近くにあるから、他のところより水温が高いのかも!
とにかくここでやってみることにした。
潮はこれから上げてくる予定。
明暗部にいろんなルアーを流してみるけど反応はない。
やはり上潮がもう少し入ってくれば、水温が少し高くなるのかな?
そして上潮は表層ではなく、中層以下のほうが良く効いているイメージがあるからレンジを下げ気味に探ってみようかな。
そこで手に取ったのはスカーナッシュ120F。
着水後少し巻いて潜らせる。
潜らせてリーダーを上潮に引っ張らせて流していくイメージ。
いい感じに流せている感覚。
ちょうど越えられるくらいの位置に潮目ができたからチャンスとばかりに投げ込む。
上潮に乗って排水を目指すベイトをイメージしながらドリフトさせる。
ゴンッ!!
よっしゃゃゃーー!!!!
キタキタキタ!!!!
2月なのに元気いっぱいの魚だ!
丁寧にやりとりしながら寄せてくる。
手前に捨て石があるのでそこでラインをこすらないようリフトさせる。
魚が見えた!
50〜60くらいの魚だ!
テンションが上がるなか、魚が反転して突っ込む。
このくらいの引きならドラグ出さなくても耐えられる。
そう思った矢先に、ロッドから伝わっていた生命反応が消える。
ぬあぁぁぁあああぁ〜!!!!
またまたバラしてしまった。
さっきまで美しく弧を描いていたはずなのに、シャキッと真っ直ぐになったロッドを見つめて立ち尽くす。
またかよ。
同じようなミスをした自分が情け無い。
次の日も仕事だからここでタイムアップとして、帰路につく。
もちろん帰りの車は反省会だ。
足元に来た時のドラグ設定を緩めにすること。
そしてもう一つは魚をかけてから巻き過ぎかな?ってことも考えた。
大野ゆうきさんなんかはしっかりロッドをしならせて、あまりゴリゴリ巻いていないイメージがある。
あれは魚をしっかり弱らせて元気な状態で足元にこないようにしてるのじゃないか?
ものは試し。
次は大野ゆうきさんのファイトを意識してやってみよう。
なんとか今回のミスもプラスへと繋げることができそうだ。笑
こうやって少しずつ成長していくことも釣りの楽しさなのかもしれない。
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