打ったら戻る真ん中に

僕が幼い頃に放送されていたゲームソフトのテレビCMの言葉だ。

これがこのゲームをやる上での基本となる操作だったみたいだ。

僕は記憶力が割と良いほうで、印象に残った事柄は鮮明にいつまでも当時見た視覚が映像として頭に残っている。

急になぜこの言葉を思い出したかというと、基本って大事だよなっと改めて実感したからだ。

基本が大切とはよく聞くが、みなさんは何故大切なのか考えたことがあるだろうか？

基本とは土台で、その土台がしっかりなっていないと、その上に積み上げるものが粗末なものになってしまう。

そういう意味でももちろん大切だ。

しかし今回僕が感じたのは迷った時、困った時に戻る場所がある。

そういう意味でも基本というのは大きな役割を担っていると感じたのだ。

simple is the best.

派手さはないが、極めればとんでもない力になる。

いつものように夜中の川でシーバスを狙って立っていた。

この日は何をやってもダメ。

魚からの反応が取れない。

そういう時の鉄板バイブ早巻き、ゼッパー80の強波動、最後の砦ジョルティ。

どれをどうやっても喰ってこない。

動画で勉強した通りのはずなんだけどな。

今日は諦めて帰るか。

そう思い携帯で釣り中にきていた連絡を返して帰り支度を始めようとすると、少し離れた場所に潮目ができている。

この前の冬にも潮目にルアーを通すと良い思いをした経験があるから、ダメ元で投げて帰ろう。

そうして帰る前に数投することにした。

1投目

反応なし。

2投目

反応なし。

3投目

ドン！！

着水してゆっくりと巻き始めた瞬間だった。

ガッツリとハーモニカ喰いで上がってきた。

一応イメージとしては潮目にいるアミを意識してルアーはブローウィン125F-slimを投げていた。

実際にこれがアミとして喰ってきたのか、はたまた別の何かが潮目の中にいたのか。

それは明らかになることはなかったが、僕としては自分のイメージがハマったと思っている。

大きなサイズではないものの、諦めていた中で捻り出した釣果は嬉しく感じる。

そしてやはり基本は大切だということ。

潮目を狙いましょう！

こんな言葉は初心者講座でよく出てくる言葉だ。

潮目なんて狙っても釣れないことの方がほとんどだろう。

それだけで釣れるほどシーバス釣りは甘くない。

だがしかし、その基本を疎かにすると釣れるものも釣れないのだ。

深いな〜。

この奥深さがより一層釣りの世界に浸かっていく要因の１つでもある。

そしてこのシーバスをリリースして見送った時にフッと思い出したのである。

打ったら戻る真ん中に。

これまたたかがゲームソフトのCM用に作られたフレーズなのに、釣りで役立つ、、、

いや！

人生で役立つ言葉だったとは。

深いな〜。

みなさんにも是非、打ったら真ん中に戻ることを忘れずに日々を過ごしてほしい。